美容師を目指す際には、資格を取得するために国家試験を受験しなければなりません。美容師の国家試験は年に2回しかチャンスがないため、対策に十分な時間をかける必要があります。しかし、国家試験を受験した経験がないと、試験内容や日程がどのようになっているのか分からず、試験前に不安を覚えるかもしれません。
そこで本記事では、美容師になるための国家試験の概要について解説します。
美容師になるには国家試験の受験が必要?
美容師になるには、国家資格である「美容師免許」の取得が必要です。どれだけ美容師として高いスキルを持ち、多くの時間をかけて勉強を重ねても、美容師免許がなければ仕事ができません。美容師を目指すのであれば、国家試験の受験およびその概要の把握は必須のプロセスとなるでしょう。
美容師の国家試験の詳細について
美容師免許は、公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施する国家試験に合格することで取得できる国家資格です。取得によって美容師として働けるスキルを持つことを証明でき、就職や転職につなげられます。
美容師免許の取得時には、筆記試験と実技試験の2種類があり、両方の試験に合格する必要があります。知識の習得と同時に、美容師としての技術を本番で発揮できるスキルと精神力を備えるのが合格の秘訣です。
美容師免許の国家試験に年齢制限や受験の回数制限はなく、誰でも何度でも試験に挑戦できます。一方で、美容師免許の国家試験には受験資格があり、所定の条件を満たさなければ受験申し込みが行えません。
美容師の国家試験の受験資格
美容師国家試験を受験するには、厚生労働省が指定する美容師養成施設に進学して2〜3年以上学習し、卒業する必要があります。昼間・夜間課程の学校であれば最短2年、通信課程の場合には3年の時間を要します。
指定の養成施設で所定のカリキュラムを修了することで、国家試験への受験資格を得られます。養成施設には専門学校や短大などがあり、対象校であればどのようなルートでも受験が可能です。例えば「高校を卒業してそのまま専門学校に入学する」「社会人として働いてから、専門学校に再進学する」など、さまざまなパターンが考えられます。
美容師の国家試験の試験日程
美容師国家試験は、年に2回実施されます。時期は8月と2月となり、細かな日程はその年によって変わります。例えば「第47回美容師国家試験」の場合、実技試験は2月1日から、筆記試験は3月5日からとなっています。詳細な試験日程は理容師美容師試験研修センターの公式ホームページおよび試験概要で確認できるため、受験予定の場合には早めに内容をチェックしておきましょう。
※参考
https://www.rbc.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/47-Bjyukenannai.pdf
https://www.rbc.or.jp/exam/
美容師の国家試験の試験会場
美容師国家試験の試験会場も、毎年更新される試験概要内に記述されています。第47回美容師国家試験」の場合には、北海道、岩手、宮城、群馬、千葉、東京、神奈川、石川、愛知、大阪、岡山、広島、愛媛、福岡、鹿児島、沖縄で実施されます。
※参考
https://www.rbc.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/47-Bjyukenannai.pdf
美容師の国家試験には「筆記試験」と「実技試験」がある
先に紹介したように、美容師国家試験には筆記試験と実技試験の2種類があります。どちらか一方に合格するのではなく、両方の試験で合格ラインをクリアする必要があります。ただし、両方を受験して片方だけ合格した場合、次回の試験のみ合格した方の受験が免除されます。例えば筆記試験に合格して実技試験に落ちた場合、次回の試験では筆記試験を受けずに実技試験だけ受験可能です。
また、理容師の免許を取得している場合、筆記試験において美容技術理論を除く科目の受験が免除されます。
※参考
https://www.rbc.or.jp/exam/qualify/
筆記試験の内容
美容師国家試験の筆記試験では、以下の範囲から問題が出題されます。
- 関係法規、制度および運営管理
- 衛生管理
- 保険
- 香粧品化学
- 文化論および美容技術理論
第46回の合格基準を参考にすると、「55門中60%以上の正答率」「全課目で無得点がない」ことが合格の条件でした。60%以上の正答率を維持しつつ、全課目で点を取る必要があります。特定の課目を集中して勉強するのではなく、満遍なく学習するのが合格のコツです。
※参考
https://www.rbc.or.jp/wp-content/uploads/2022/11/47-Bjyukenannai.pdf
美容師の国家試験の合格率はどれくらい?
美容師の国家試験は、毎回合格率が発表されています。近年の試験合格率は、以下のようになっています。
- 令和4年度 第46回美容師国家試験:60.5%
- 令和3年度 第45回美容師国家試験:92.3%
- 令和3年度 第44回美容師国家試験:60.1%
- 令和2年度 第43回美容師国家試験:85.6%
- 令和2年度 第42回美容師国家試験:61.7%
一般的に8月開催の試験の方が合格率が低く、2月開催の方が高い傾向にあります。8月に不合格となった人が2月に再受験するケースが多いため、試験の免除制度なども合わさって合格しやすくなっていると考えられます。
美容師の国家試験合格を目指すのなら学校の試験対策を活用する
美容師国家試験の合格を目指すのなら、専門学校などが実施する試験対策制度を活用するのがポイントです。多くの学校では国家試験に合格できるよう、専門の授業を設けて試験対策を実施しています。国家試験に合格する確率を高めるために、積極的に試験対策制度に参加すると良いでしょう。
例えば「東京マックス美容専門学校」では、1年次から国家試験に向けて技術的な能力の向上を支援しています。創立50年以上の歴史が作った受験ノウハウを活用して、独自の模擬試験を制作して試験対策を実施しているのも特徴です。
まとめ
美容師になるには、国家試験に合格して美容師免許を取得する必要があります。受験に向けて準備ができるように、この機会に国家試験の詳細についてチェックしてみてはいかがでしょうか。
東京マックス美容専門学校では、国家試験対策としてさまざまな施策を打ち出し、合格率100%を記録した実績があります。将来国家試験を受験することを考慮して、1年次から対策がバッチリ行える東京マックス美容専門学校への進学をぜひ検討してみてください。